シャイニング (The Shining)
※ネタバレ注意※
作品の内容に触れますので、未鑑賞の方はご注意ください。
スタンリー・キューブリック監督により1980年に制作されたホラー映画。スティーブン・キング作の小説が原作ではあるものの、大まかな設定以外は別物です。
計算し尽くされた美しい映像と追い詰められてゆくキャストの演技の対比が凄過ぎて、見る度に感動を覚えます。
名作なので感想解説など語り尽くされているかと思いますが、個人的に好きなポイントをまとめてみました。
■ここの壁が好き。
■ファッションが本当に素敵。
特に、赤を効かせたウェンディが、美しいホテルの内装に映えて素晴らしいです。
執筆中のジャックに話しかけて怒られるシーンで着用している、デニム?のワンピースに赤いブーツが好き。
この赤いマウンテンパーカーもいいなぁ。
ダニーのアポロ11号セーター、大人サイズで欲しいです。
ジャックのコーデュロイのジャケットもよい。
■三輪車でホテル内を走り回るダニー。
床によって車輪の音が違うところに妙な緊張感があって、見る度に感心しちゃいます。
237号室の前で怖くなって逃げる時、走り出しがスムーズになるのか後輪を手で少し回しているダニー。焦っている気持ちがよく現れていて素晴らしいです。
■Here's Johnny!!!!!
シャイニングで1番有名なシーン、ジャック・ニコルソンのアドリブで生まれたらしいです。そういえばなんでジョニー?と思い調べてみたら、アメリカのバラエティ番組「ザ・トゥナイト・ショー」が元ネタだとか。
最近の訳は「お客様だよ!」ですが、「おコンバンハ」もたまには見たい。
■ハロラン見せ場なし。
原作ではダニーの心の支えとなり、遠くからかけつけ2人を救出し、ラスト暖かい地方で新たな生活を始めるところまで活躍するハロランですが、映画では全く見せ場ナシ。雪上車を持ち込む役割だけこなしたら即死!そりゃあスティーブン・キングも怒るわ、と思いつつ、あまりの潔さにいつもハロランが斧でやられるシーンはつい笑ってしまう。
ハロランの部屋はお洒落すぎてちょっとやり過ぎ感ある。
■最後に素朴な疑問。
原作はボイラーの圧力で爆発が起きホテルが炎上するラストになっていますが、映画ではホテルはそのまま残ります。
ホテル炎上したら、続編は無理じゃないですか?ドクタースリープ、映画は観ましたが、ホテルは炎上せず残っている設定となっていました。原作の方はどうなっているんだろう。そもそもスティーブンのシャイニングはそこまでオーバールックホテルへの拘りは無かったのかな。
ホテルが登場するだけで、内容は超能力バトルだったので紛れもなくスティーブン・キングのシャイニングだったと思います。今度ドクタースリープの原作も読んでみます。
■おまけ。
シャイニングの文庫本、表紙がかっこよくて大好きです。