エルフ 〜サンタの国からやってきた〜 (Elf)
※ネタバレ注意※
作品の内容に触れますので、未鑑賞の方はご注意ください。
2003年に公開されたクリスマス・コメディ映画。当初そこまで注目されなかったのか、日本では未公開だったみたいです。
エルフとして育てられた人間の子、バディ(ウィル・フェレル)が、ある日人間であることを告げられ、実の父親に会いに行くことを決意し、大都会ニューヨークへと旅に出ます。しかし人間界のことをなにも知らないエルフは行く先々で騒動を起こし、冷酷な父親には追い出され、散々な目に。生まれて初めての孤独を味わうバディ。
しかしどこまでも純粋なバディは徐々に周りの人たちの心を溶かしてゆき、家族を顧みず仕事ばかりしていた父親は大切なものを取り戻します。
■恋のお相手役はズーイー・デシャネル!
エルフの服でデパートをうろついていたら、店員と間違えられたバディ。早く仕事に戻れと連れられたおもちゃ売り場で出会ったジョヴィ(ズーイー・デシャネル)に恋をします。
ズーイーが出てくるのは知っていたのでワクワクしていたのですが、黒髪のイメージが強かったので一瞬わからなかったです!ブロンドのズーイー、22歳くらい。本当に可愛い!
美しい歌声を聴けるシーンが2度もあるのがまた嬉しい。
■クリスマス・デコレーションが素敵。
エルフとして育ったバディにはお手の物。デパートにサンタが来ると聞いたバディは、サンタを迎えるため一晩で店内所狭しと飾り付け!
しかし残念ながらサンタはよくあるスタッフの仮装なので、偽物だ!とケンカになった挙句、全部ぐちゃぐちゃになってしまいますが。
■ストップモーションアニメが可愛い!
屋内では人しか出てこないのですが、外のシーンでは雪だるまや動物のキャラクターが出てきて可愛らしい世界観に。ここからニューヨークへ旅立つので対比が効いています。
ちなみにこちらのシーン、ストップモーションアニメを手がけたアメリカの制作会社ランキンバスの作品へのオマージュ、というかパクリ、というか…エルフの衣装がそのまんまなので訴訟沙汰一歩手前だったそうです。
■最後に。
クリスマス・ファンタジーですが核にあるのは家族愛。バディのおかげで、バラバラだった家族が絆を取り戻します。やっぱりクリスマス映画はいいなぁと感じました。
お話のラストは、ニューヨークのクリスマス・スピリットの低さが原因か?エンジンか?トナカイが飛べなくなりサンタが着陸。バディがエンジンを直しつつ、最後は皆で歌ってクリスマス・スピリットを上げ、無事トナカイが飛べて大団円、となってます。これってクリスマス・クロニクルと一緒ですね!!日本人は知らないだけで、クリスマス・スピリットというのは当たり前の文化なんでしょうか。
ちなみにまだ鑑賞途中なのですが、Netflix制作のドキュメンタリー・シリーズ「ボクらを作ったクリスマス映画たち」のエピソード2でエルフが取り上げられていて、そちらも面白いです!合わせてぜひ観てみてください。