クリスマス・クロニクル (The Christmas Chronicles)
※ネタバレ注意※
作品の内容に触れますので、未鑑賞の方はご注意ください。
サンタクロースの仕事をお手伝いする最高のクリスマスイヴ!トナカイがひくソリで空を飛んだり、プレゼント袋は四次元ポケットだったり、童心に還って大人も楽しめるクリスマス・ファンタジーです。
毎年家族でクリスマスをお祝いしていたピアース一家でしたが、父親を亡くしたことにより長男テディが荒れ、家族はバラバラに。ツリーの飾り付けもされていないまま迎えたクリスマスイヴ、母親は仕事で急遽夜勤となり、家は兄妹
2人きり。テディは相手をしてくれず、寂しいケイティは楽しかった頃のクリスマスに撮影したホームビデオを見返します。
父と母がイヴの夜楽しそうにダンスをしているビデオを見ていると、そこには一瞬だけ赤い服を着た誰かの腕が映っていました。
その夜、サンタクロースの姿を撮影しようとしたことから、一夜限りの大冒険が始まります。
■サンタクロース、留置所でパーティー!
ソリが壊れ、盗難車を乗り回した結果、警察に捕まってしまったサンタクロース。クリスマス・スピリット(平和の指数みたいなもの?)が下がって危険だと、音楽で数値を上げる作戦に。
Santa Claus Is Back In Town
エルヴィス・プレスリーのカヴァー、大人の色気全開のカート・ラッセルが最高!
■ソリで飛び回るシーンはアトラクションみたい!4Dシアターで観たら楽しそうです。4Dシアターって1回も行ったことないけど。
■サンタクロースの粋なプレゼント。
兄妹の仕掛けた罠に引っ掛かり、侵入時に音を立ててしまったサンタクロース。すぐに起きて部屋を見たらもう姿が見えなかったものの、屋根から足音が聞こえてきます。急いで外に出ると、空に浮かんだソリとトナカイ!
兄妹がソリにこっそり乗り込み、サンタとトナカイを驚かせてしまったことによりソリが壊れたりプレゼント袋やサンタ帽を落としたり大変な事態になっていくのですが、話が進むうちに
あれ?と思いました。サンタは屋根で足音を立てないし、ソリを長時間離れたりもしないんです。一人で全世界を回るんだから、一軒にそのまで時間かけていられないんですよね。
おそらく、罠に掛かったのはサンタでなくて兄妹!大変な一夜を通して、兄妹助け合い、仲の良い家族を取り戻す。最初からこれがプレゼントだったんだと思います。本当は帽子が無くても魔法は使えるのに使えないフリをしたり、プレゼントを配り終えるのは無理だと諦めて見せたり、兄妹から自主的にヘルパーを申し出るよう仕向けるサンタクロース。ソリの運転という重要な仕事をテディに任せ、危険が迫った時には自分を信じろとサポートする、なんていい上司なんだ…と思いました。子ども向けの映画なのに3回くらい泣いた。
ちなみにわたし、すこし恥ずかしいんですが13歳までサンタさんを本気で信じていました。今思うと本当に不思議なんですが、望んでいたプレゼントと違うものをもらったことがあって、「もし親だったらわたしの欲しいものは知っているはず、だからサンタさんだ!」と思ってその後疑おうともしなかったんですよね。中学1年生のクリスマス前、母親からクリスマスプレゼントの話を普通にされて戸惑うわたし。「あれ…?もしかして、まだ信じてたの…?」と謝られました。
今はもうサンタさんになる方になりましたが、子どもの頃と変わらずクリスマスは大好きです。
クリスマスまであと3日。それまでにクリスマス・クロニクル2も観ようと思います!